ヒトヘルペスウイルス6型の感染によって起こる病気です。(7型でも類似の症状をきたすことが知られています。)潜伏期間は7〜14日。生後4ヶ月から1歳くらいまでの赤ちゃんに多く、はじめて「高熱が出た」と、ママやパパをあわてさせることが多い病気です。
突然、38〜39度の高熱が3〜4日続きます。でも、熱のわりには比較的機嫌が良く、食欲もそれほど落ちないことが多いようです。軽い下痢をしたり、せきなどの症状を併発することもあります。
熱が下がる頃からあせもに似た赤くてこまかい発疹が胸やおなかに出て、やがて全身に広がります。手や足にはあまり出ません。発疹の出ている時期に、不機嫌になったりかゆがる子もいるようです。2〜3日すると発疹の色が薄くなり、やがて消えます。ほかの赤ちゃんにうつることはほとんどありません。とくに心配をする病気ではありませんが、高熱による熱性けいれんのきっかけになったり、まれに、脳炎、髄膜炎などの合併症を起こすことがあるので経過観察が必要です。
受診は必要ですが、熱があっても機嫌が良く、水分も十分に取れているようなら、解熱薬を使わなくても自然に治ってしまうことも良くあります。熱が出ず、発疹だけが出る場合もありますが、いずれにせよ症状が出始めたら必ず病院にいきましょう。家では安静にさせ、水分を十分取らせることです。
熱のため、いつもよりミルクの飲みが悪くなったり、離乳食が進まなかったりすることが良くあります。その場合は湯冷ましや薄めた麦茶、ベビー用イオン飲料などを与えて水分を十分に補給し、離乳食はうどんなどのどごしのいいものにします。軽い下痢があっても、機嫌が悪くなければ普段の飲み物や食事を与えてもかまいません。
4〜5日たっても熱が下がらない場合は再度受診しましょう。市販の解熱薬を乱用することは避けてください。
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