百日ぜき<赤ちゃんの感染症>

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百日ぜき

 ヒトパルボウイルスB19の感染によって起こり、7〜14日の潜伏期間のあと発症します。2歳未満でかかることはほとんどなく、主に幼児から小学校の低学年に多く見られます。
 また、両側の頬がまるで真っ赤なりんごのようになります。顔に続いて腕や太もも、おしりなどにも発疹ができます。体にできる発疹は、はじめはこまかく、そのうちに広がってほかの発疹とくっつきだし、レース状の網目模様になって広がります。かゆみを感じることもありますが、それほど強くありません。妊婦が感染すると、流産の原因となることがあるので注意が必要です。

 潜伏期間が長いので、発疹が出てきたときはすでに感染力がありません。ほおの赤みも体の発疹も7〜10日くらいで自然に治っていきます。また、合併症が出ることもほとんどありませんから、特別な治療をする必要はないでしょう。安静にして、皮膚の清潔を保つように心がけましょう。
 石鹸で強くこすったり、入浴して体を温めたりすると、発疹がひどくなったり、消えかかっていた発疹がぶり返すこともあるので注意が必要です。浴槽に入ることは控え、シャワーでサッと洗い流す程度にしておきましょう。かゆみが強いときは、かゆみどめの軟膏などを処方してもらってください。発疹以外に症状がなく、発熱などもなく元気なら普通に生活していても大丈夫です。