細菌性胃腸炎<赤ちゃんの消化器の病気>細菌性胃腸炎<赤ちゃんの消化器の病気> |
赤ちゃんの出産の準備・
|
細菌性胃腸炎(さいきんせいいちょうえん)細菌性胃腸炎ともよばれ、食後に激しい下痢や嘔吐、腹痛が起こったときや、家族にも同様の症状が起こったとき、とくに血便が見られたときは、細菌性胃腸炎の可能性が高いといえます。原因となる細菌にはいくつかあり、その種類によって症状が異なります。
サルモネラ菌 牛や豚、鶏の糞便にいる菌で、これらの肉類や卵、加工品、乳製品にもいる菌です。とくに卵は集団食中毒の原因の半数を占めるので、子供に卵を与えるときは、必ず火を通したほうがよいといえます。また、ミドリガメなどのペットから感染することもあります。 カンピロバクター菌牛、豚、鶏、犬や猫などのペットの糞便にいる菌で、鶏肉の半数にこの菌がいるといわれます。感染して3〜10日間で感染し、発熱や嘔吐に加え、1日に何回も水溶性のうんちが出ます。 病原性大腸菌大腸菌は人や動物の腸管に存在する菌で、ほとんどは病原菌ではありません。病原性があるものは、組織侵入性大腸菌(そしきしんにゅうせいだいちょうきん)、毒素原性大腸菌(そしきげんせいだいちょうきん)、腸管病原性大腸菌(ちょうかんびょうげんせいだいちょうきん)、腸管出血性大腸菌(ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきん)の4種類です。中でも注意が必要なのが、O-157に代表される、腸管出血性大腸菌で、とても感染力が強く、人から人へも感染します。感染して2〜7日で発症し、下痢や激しい腹痛、発熱、倦怠感のあと、大量の鮮血便が見られるのが特徴です。乳幼児の場合は、急性腎不全や急性脳症を起こして死にいたる危険性もあります。 細菌性胃腸炎と疑われる症状が出たら、すぐに受診をしましょう。 |
|