■つわりの程度
食欲がない、吐き気がするという程度のつわりは軽症です。中症のつわりは実際に吐いてしまいます。たとえ吐いてしまっても食べたものの栄養の半分はすでに吸収されていますし、妊娠初期の赤ちゃんはこれまで母親が蓄えた栄養で十分育つことが出来るので安心してください。
重症のつわりは妊娠悪阻といわれ、食べ物を受けつけなかったり、胆汁、場合によっては血を吐くこともあります。このような場合には医師の診断を受けましょう。入院をして点滴治療をすることもあります。
■つわりの時の工夫
朝起きたときにムカムカするのは空腹によって血圧や血糖値が下がっていることが原因です。そんなときはクッキーや飴、カステラなど少し口に入れてみましょう。梅干などの酸味のあるものや、スポーツドリンクを製氷機で凍らせたものもなど、自分にとってさっぱりとした食べやすいものが良いでしょう。
基本的につわりのときは食べたいときに食べたいものをとるだけで十分です。栄養バランスを考えるよりも胃の中が空っぽにならないようにすることが大切です。間食用として軽く食べられるゼリーなどを用意したり、盛り付けにも工夫をすると食べやすくなるでしょう。
ひどいつわりのときには、無理をして食べなくても大丈夫です。多少食べなくても赤ちゃんへの栄養が不足することはありません。ただし水分だけは十分に補給してください。
■つわり時の食事の注意点
この時期は体をあまり動かすことが出来ないので摂取エネルギーは控えめにしてください。卵や乳製品、大豆やレバーなどの良質なたんぱく質とビタミンＢ群をとるよう心掛けてください。ビタミンＢ群が不足するとつわりがおもくなります。
