■調理時の楽な姿勢
立ち仕事が多いと足がむくんだり疲れの原因になります。料理の下ごしらえは、テーブルの上にまな板を載せて出来るだけ椅子にすわって行います。キッチンに立つ場合には、片足を20〜30cm程度の台の上に乗せると腰痛予防になります。
■調理後の後片付け
調理器具、食器などはその都度洗わなくても洗い桶の中にためておいてまとめ洗いをします。洗った食器は水切りカゴに入れて自然乾燥させ、そのまま次の食事で使うと立ち時間を減らすことができます。
■家事での姿勢
掃除のときなどは上半身を丸めないように背筋を伸ばして行ないます。重いものを持ったり、高いところに手を伸ばしたりするとお腹に力が入ってしまいます。洗濯物を干すときも物干し竿を腰の高さくらいの低い位置にするとよいでしょう。
■妊婦と家族の食事のとりかた
妊婦と同じ献立では働くご主人にとっては少し物足りないかもしれません。しかし別々に食事をつくるのは大変なのでご主人にはおかずを1品多くつけてあげると良いでしょう。作るのが大変なときはお惣菜や、缶詰で我慢してもらいましょう。
ご主人の帰宅時間が遅く不規則な場合には、いつも食べている時間に先に食べてしまいましょう。食事時間が不規則になると過食の原因となります。寝る前の1杯のお茶か、朝食などで夫婦の会話を楽しみましょう。
■妊婦と家族の食事メニュー
鍋物は、妊娠期間中にぴったりのメニューです。肉・魚介類や野菜などいろいろな食材を使用することができ、高タンパク質、食物繊維をたくさんとることが出来ます。また、それぞれが自分の食べる量を調節できるというものポイントです。塩分を控えるためには薄味の汁なべが良いですが、つけだれにつけてたべる場合は煮汁で薄めたり、薬味で味を補ったり工夫してください。
■間食の内容
まず、間食の内容を見直す必要があります。これまで間食に、ケーキやクッキー、アイスクリームを食べていた人は、和菓子やおせんべい、飴に替えることで随分と摂取エネルギーを減らすことができます。果物も意外と糖分が多いので、カットをしてプレーンヨーグルトであえて食べると少ない量でも満足でき栄養バランスもよくなります。
■間食の工夫
妊娠初期や妊娠後期は、つわりや子宮で胃が圧迫されることにより一度にたくさんの食事がとれなくなります。この間は間食も栄養が補えるものに心掛けましょう。例えばお菓子をたべるよりもサンドイッチ、おにぎり、クラッカーなど、食事の補助となる内容を工夫しましょう。
妊娠中期は、時間があれば手作りのおやつに挑戦しましょう。カリカリにした野菜のチップスや、ごま・ナッツの入ったクッキーなどは栄養的にも優れています。サツマイモやカボチャ、人参などをスライスして、電子レンジで様子を見ながら5〜8分加熱すれば、野菜チップスの出来上がりです。
■妊婦の歯の手入れ
妊婦はおいしく食事をするためにも歯の手入れが大切です。妊娠をすると唾液の成分が変化し、歯のカルシウムが溶けやすくなります。歯が悪くなるとうまく噛めなくなり消化が悪くなる原因ともなります。食後は必ず歯磨きをする習慣をつけましょう。大変であればうがいだけでも心がけましょう。
■妊婦の虫歯治療
妊娠中の虫歯の治療は妊娠中期の安定した時期に行なってください。歯医者さんで妊娠中であることを伝えれば適切に処置してくれるでしょう。レントゲン撮影や薬など気になることは何でも聞いてから治療をうけてください。