妊娠中の気をつけなくてはならない合併症があるんです。これらも気をつけなくてはいけません。
糖尿病・・・妊娠中毒症と合併しやすい。奇形児出産、死産、新生児死亡の頻度が高くなります。
心臓病・・・軽い労働、家事などで息切れ、動悸、めまい、疲労がともなうならば、妊娠を続けることは難しいといえます。
高血圧・・・妊娠中毒症の併発がおおくなります。
腎臓病・・・慢性腎炎のある人は、重度の妊娠中毒症を併発しやすいです。
腎盂炎・・・高熱、腰痛、下腹部痛が症状です。
甲状腺機能亢進症・・・流産・早産の恐れがあります。
梅毒・・・胎児に感染し、流産、早産、死産、先天性梅毒児が産まれます。早期発見、早期治療が必要です。
喘息・・・妊娠中は普段より良くなる場合と悪くなる場合があります。
肺結核・・・分娩後に突然悪くなったりします。
虫垂炎・・・炎症が広がりやすく、流産、早産の原因になることもあります。
感染症
B型肝炎・・・慢性肝炎になる場合があり注意が必要です。またB型肝炎のウイルスをもっていると、赤ちゃんにも感染する危険があります。分娩後にあかちゃんにワクチンをうつこともあります。
風疹(三日はしか)・・・妊娠初期(妊娠16週)に風疹にかかると流産・奇形児(心臓奇形、眼も異常、難聴)などが多くあらわれます。
ヘルペス症・・・単純性疱疹ウイルスの感染のよります。胎児の奇形発生、新生児の全身性感染症などで死亡する場合もあります。
トキソプラズマ症・・・母体に症状があらわれなくても、赤ちゃんに流産、早産、死産や水頭症、小脳症などの奇形、中枢神経障害、があらわれます
カンジタ症(真菌症)・・・症状としては外陰部がはれ、白い粉子やチーズのようなものが膣にも付着して、かゆみがあり、おりものが増えます。分娩時に赤ちゃんに感染した場合鵞口瘡【口内のカンジ】となりミルクの飲みが悪くなります。
ATLウイルス(成人T細胞白血病)・・・白血病の保因の一種。母子ともに発病するというわけではないですが、母乳で感染すると思われるため授乳はできません。九州に多い疾患とされています。
クラミジア・・・新生児肺炎の原因になることもあります。
エイズ・・・分娩時に感染する恐れがあります。帝王切開となり十分な管理が必要です。
GBS(B群連鎖球菌)・・・前期破水、早産の原因となります。おもに分娩時に産道で赤ちゃんに感染します。重い症状の場合は死亡したり敗血症、髄膜炎、肺炎などを引き起こし、後遺症が残ることもあります。
うちのかみさんから、これからママになる方々のためのアドバイスです。参考となってくれれば幸いです。